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栄光への5000キロ・ニュープリント・デジタルリマスター

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暇を持て余す名古屋残留の週末、TSUTAYAにてDVDを物色していると、フッと目に留まったのが、石原裕次郎主演の「栄光への5000キロ」、ニュープリ­ント・デジタルリマスター版、たまには邦画、レースシーンの実写もあるようなので、「黒部の太陽」と共に、早速、レンタルして鑑賞となった。

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栄光への5000キロの概要をWikiから拝借すると、以下の通り・・・
石原プロモーションと日産自動車によるタイアップ作品で、石原裕次郎扮するラリードライバー・五代が、日産ブルーバードを駆りサファリラリーに参戦するというものである。原作は1966年のサファリラリーにおいて日産チーム監督としてクラス優勝、チーム優勝を経験した笠原剛三の「栄光への5000キロ東アフリカ・サファリ・ラリー優勝記録」。
原作において、優勝したブルーバードは410であったが、撮影は1969年の第17回サファリラリーにて行われたため、映画では当時の現行車種である510が使用された。 撮影車は、ワークスポルシェのトラブルで車が届かず、出走断念するところだったハーマン/シュラー組に貸し出され、撮影を兼ねて実際のラリーに出走した。 追加エントリーのため、最後尾からのスタートとなったにもかかわらず、総合5位に入賞している。映画の中で五代が駆るカーナンバー90510は、彼らのカーナンバーをそのまま使った物である。 その車両は、現在、北海道小樽市の石原裕次郎記念館で展示されている。 尚、ハーマン/シュラー組は、その実績を買われ、翌年の第18回サファリラリーに日産ワークスから、カラーリング等もほとんど同じの510で出場、映画さながらの総合優勝を勝ち取っている。 更に翌年の19回では510潰しのため、超高速コースが設定されたが、その裏をかいて、車種を240Zに変更、連続優勝している。

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ストーリーは現代のレースシーンから察するに多少無理があるものの、ニュープリ­ント・デジタルリマスターされた当時の映像は素晴らしく、一見の価値は充分にある。 また、オリジナルのサファリラリーが、如何に過酷なラリーなのか、垣間見ることができる。 上の写真は、1966年、クラス優勝した410、1970年、総合優勝した510、1971年、総合優勝した240Z、下の510は、TdMにて拝見した忠実に模したレプリカである。

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さてサファリラリーとは、世界ラリー選手権WRCの一戦、ケニアで行われるラウンドであり、初開催は1953年、エリザベス2世の即位を記念して行われた、歴史の長いラリーである。 かつては、RACラリー、ラリー・モンテカルロと共に「世界三大ラリー」と称されていた。 5日間で3カ国、5000kmの未舗装路を走ることもあった、このラリーは「カーブレイカーラリー」の異名を取り、WRCの中でも、一際過酷なラリーであった。 しかし時代が進むに連れて、開催時期の変更、日程も距離も短縮されて、2002年においては、3日間で2400km弱となり、イベントの特殊性や開催地が遠距離と、イベントの画一化やコストダウンを目指すFIAの意図に反することもあって、この年を最後に、WRCカレンダーから外された。 現在では、一年おきに「イースト・アフリカン・サファリ・クラシック」という、1970年代とほぼ同じルートを走破するクラシックラリーが開催されている。

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写真は911 SC1978年のサファリラリーの出場車。 1978年、911180psを発生する3.0Lエンジンの911SCへと進化、その頃、ポルシェは、国際的なモータースポーツにおける、ほとんどのタイトルを手にしていが、サファリラリーだけは、過去3回も参戦したにも関わらず無冠、そして、4回目の挑戦となる1978年のサファリラリーに優勝すべく仕立てられた911が写真の実車。 大幅に軽量化されたボディに280psまでアップされた3.0Lエンジンが搭載されている。 計4台が製作、内2台がサファリラリーに投入されたが、ドライブシャフトの破損により、2台とも優勝には及ばなかったものの、このカーナンバー142位、写真奥のカーナンバー54位に入賞した。 結局、これが最上位、意外にも、その後もポルシェは優勝をしたことがない。

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昨今の
WRC、レギュレーションによって車種が限定、同じ顔ぶれが並ぶ、どれもハッチバックの小型車ばかり、確かにコストが下がり、イコールコンディションとはなったが、あまりオモシロクナイは事実、やはり、いろんなクルマが出場しないと、ツマラナイものである・・・
 

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