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エッフェクアランタ

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日曜日、先のBlogに書いた通り、YセンセのF40に同乗させていただき、コーンズ名古屋と名鉄が主催する、去る展示のミーティングへと出掛けて来た。 バブル全盛期、一世を風靡したF40、こうして20年以上を経て、また同乗できるなど、思ってもいなかった。 愛知県も梅雨明け、この日も高温注意報が発令されるほど、朝から強烈な暑さだった。 F40自体、すでに多くを書いたので、スペック他は割愛、車内におけるYセンセとのQ&Aを交えて、彼是と書き連ねて見たい。
約束の0730Yセンセご自宅へ到着、Yセンセは、すでにF40をガレージから出して磨いていた。 せっかくなので、というか実際に手で触れて見たかったので、微力ながらお手伝いさせていただいた。 硬く絞ったセーム革で、まるでグループCのようなボディを拭いて行くと、そのディテールのデザインに思わず感心、やはり、ストラダーレではなく、生れながらのコルサである。 一通り拭き終えて、シートへと乗り込もうと、ドアノブを上へと引くと、カチャと軽い音を立てて、ポンッとドアが外へ微動、明らかに軽いドアに、遠い昔の微かな記憶が蘇った。 チューブラフレームが通る、ドライカーボン製のサイドシルは高く、待ち受ける真っ赤なファブリックに覆われたフルバケットシートには、ショルダーサポートが張り出しており、容易く乗り込む事ができない。 他Fと同様に、ドアに手を掛けず、ステアリングに軽く手を置いて、お尻からシートへ納めて足となる。 3点式シートベルトをロック、軽いドアを注意して閉めると、いよいよスタート、Yセンセがキーを回してイグニッションをON、続いてスターターボタンをプッシュ、すると、484psを誇る3.0LツインターボのV8は、事も無げに目覚めた。 外気温はすでに30℃近くまで上昇、前夜、自らも3台のF40をケアする下町の主治医から、こんな暑い日に乗り出して大丈夫かい?オーバーヒートに充分注意が必要だよ!と聞かされていたので、Yセンセに、それとなく尋ねると、ニヤリと笑って被りを振った。 実はクラシケを取得する際、すべてノーマルへ戻したが、その折、ラジエター、ウォーターポンプを容量アップ、日本の酷暑猛暑に充分耐え得る対策が随所に施されているとの事であった。 暖気を兼ねて、しばらくはスロー走行、この日のルートは、すべて一般道、時間も早いせいか、クルマ通りも少なく、折を見てYセンセがF40に鞭を当てると、123速と凄まじい加速、タイアが耐え切れずシフトアップする度にスリップ、もちろん一般道なので、ここまで。 Yセンセは348チャレンジに2年半も挑んだツアモノ、そのスキルをもってしても、F40を抑制するのは難しく、購入後、しばらくたって慣れ始めた頃、結構なペースでドライブ、過信したせいか、フッとしたタイミングでスピンを喫してしまったよ!と述べられた。 陽が昇るに連れて、夏晴れの日曜日とあって徐々にクルマは増え、するとF40の斜め後方にはご見学の方々が追尾、終いには前も後ろもギャラリー、そうそう易々には飛ばすことはできなくなった。 ちなみに、このF40ACはあるが、Yセンセ曰く、シートの後ろには高出力エンジン、コクピットを覆うのはFRP製のボディ、こんな環境でACなんて殆ど無意味だよ!と、タオルで流れ出る汗を拭う。 レーシングカーのようなスタイルに相応しく、インテリアも正にレーシングカー(大汗) 小一時間ほど走って会場となった南知多ビーチランドへ到着、早速、他Fを拝見させていただこうと見回すも、F12、カリフォルニア、458イタリア、430スクーデリア、360モデナと近代Fが大半を占めていた。 強いてクラシックFを挙げると、F512MF355が各一台、やはり正規ディーラー主催となると、新車購入のFオーナーが主体になるようである。

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指定されたポジションにF40を停めると、1500までは途中退場は不可、時間たっぷりあるので、Yセンセとペルー産のビールを一本、あまりの暑さに、それが2本となり、コーンズ名古屋の方が合流、加えて遅れてお見えになったミスター・コッパとレディース、それにYセンセのご盟友ご夫妻が加わり、ちょっとした宴席(汗) もちろん飲酒運転は厳禁、しかし外気温はうなぎ登り、35℃は軽く超えた屋外なので、飲酒は正午まで、続いて葭簀のようなルーフを備えた場所にてBBQとなったが、締めのヤキソバをいただく頃には、体内のアルコールは、すべて蒸発、外気温のみならず練炭の高熱にも晒されたせいで、軽い熱中症なのか、本気で具合が悪くなって来た。 ここはYセンセと共に一時退避、よく冷えた子ども専用の屋内遊技場、父兄の待機スペースの隅で、しばらく休憩、これでようやく生気が戻った。 時刻は1530、陽は依然高く、容赦なく強い陽射しが降り注ぐ中、やっと散会。 YセンセとF40に乗り込むと灼熱の車内、しかしF40は男子のスポーツカー、ここは我慢とふたりでタオル(苦笑) しかし走り出してしまえば、サイドウィンドウから涼風、興奮気味の往きから、帰りは冷静にジックリと拝見させていただいた。
その印象を列記すると、以下の通り、ツインターボの稼働は3,000rpmから、それまでは3.0LV8、要は308。 乗り心地は意外にフラット、短いストロークなれど、一般道でもゴツゴツした印象はない。 レーシングカーらしい俊敏な身のこなし、その軽さを実感できる1トン・ジャストの車重。 全開は未知の領域、この日、体験できるモノではないが、その断片は、往きの豹変した加速の通り。 簡便に述べると、こんな感じ。Yセンセから伺った当時のオモシロイ逸話を一つ、コーンズ名古屋にてデリバリーを開始した折、直面した問題とは? それは仕上がり、非常に高額にも関わらず、Fはレーシングカーのデチェーン版としてセールス、その経緯を知らない、もしくは認めないユーザーの多くより、仕上がり、要はフニッシュについて、価格に準じてないと、散々クレームが寄せられたそうである。 これに懲りたコーンズは、ご購入前に入念な説明、そして日本における化粧直しを施すか否かを尋ねて対処したそうである。 いやはや、ここは名古屋、一筋縄では行かない地域である(苦笑)
往きと同様、小一時間、Yセンセのご好意で三河湾の内側を西からグルッとドライブ、F40は乗るだけでスポーツなのか、心地良く疲れてガレージへと到着、楽しかった一日を終えた。

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しかし、この日はまだまだイベントが続く、F40をガレージインした後は、Yセンセと共に佐久島へと。 そこで、MrMCSCとお仲間を交えて宴席、佐久島へと向かう渡船の甲板、吹き渡る涼風が、全身汗だくの身体に実に気持ちが良かった。 佐久島の編については、また次回(笑)
 

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