いやはや、見てはいけないモノを見てしまった。 先週、社からの帰りしな、名古屋高速の東新町ICへ乗るため、空港線を右折しようと、錦通りで信号待ちしていると、前方より乾いた低いエキゾーストノートが響いた。 一体、何だろうと目を凝らして待っていると、CAMPAGNORO106を履いたマルーンのAlfa Romeo 2000GTVがやって来た。 あゝ格好イイ・・・いや欲しい・・・異形ヘッドランプにヌッメとした流線型のボディを持つ現代のクルマの囲まれる中、クロームメッキのフロントグリルにモールディング、そして今は無きバンパーを持つ、小ぶりなクラシック・アルファは、正に掃き溜めに鶴、と言ったら言い過ぎか(汗)とにかく理屈抜きに格好良く映った。 2000GTVは、GT1300、1750GTVと続いたAlfaRomeo Giulia Sprint GTシリーズの最終型である。 段付きで有名な初期型のGT1300 Giuliaは今でも根強い人気であるが、1750GTVに2000GTV、加えて2000GTVの登場と共に復活したGT1600は、Giulia Sprint GTシリーズの中では、どちらか言うとやや影が薄いが、個人的には最終型である、この2000GTVに最も惹かれる。
前述の名古屋市街で見掛けた2000GTV、ドライバーは歳の頃なら四十路の前後、クラシック・アルファをディユースで乗るくらいだから、オシャレな方に映った。 Fは万人が見ても格好イイけど、乗るにはそれなりの気構えが必要だったりして(汗)乗るまでが結構億劫、しかしクラシック・アルファだったら、分かる人には分かるクラシック、サラッと乗って、衆目を気にせず、さり気なく駐車、テラスのあるカフェへと気軽に乗って行けるような気がする。 先のBlogで147GTAも次期FXの候補と書いたが、本当は、この2000GTVのように肩の力が程よく抜けたクラシックを、もう一台欲しいのが本音、しかしディユースとなれば、そう行かないのが現実である。 かつてのように複数所有となれば、かかる経費もそれなり、仮に余裕があっても、最早、そこまで凝るほどの気持ちもないが、こうして実車を観ると気持ちも揺らぐ、あゝ見なければ良かった(苦笑)