さった峠は、静岡市清水区由比町にある峠である。東海道五十三次では由比宿と興津宿の間に位置する。 旧清水市と旧由比町の境界部は、急峻な山が海へと突き出しており、沿岸を行く街道では、高波に浚われないように駆け抜ける必要があった。 似たような難所だった、新潟県と富山県の境にある親不知と街道の難所として並び称され、東海道の三大難所された。 そんな難所を迂回するため、山越えに造られた峠が、さった峠である。 峠からの眺める、富士山と駿河湾の景色は、広重の東海道五十三次にも描かれるほどの絶景であり、ポスターなど、様々な広告にも利用されている。 すぐ下には、東名高速道路のさったトンネルが通っている。
先週末、静岡へと一泊で出張、翌日、時間もあったので、予てから行って見たかったさった峠に行って来た。 東海道本線の由比駅と興津駅の間に位置する峠は、ナビ無しで行けと言われても難しく、それだけに知ってる人しか来ないような場所にあった。 残念ながら、富士山は雲に囲まれていたが、それでもご覧の通りの情景、山の斜面に実るみかんと相俟って、正に静岡、初秋の駿河湾だった。 行楽の秋、ご覧の諸兄にも、行かれることをお勧めする。 行かれると有らば、小さいクルマがイイかも知れない。