木曜日、寮へと帰宅すると、隣室の後輩が、「先輩、Alfa Romeo4Cの実車が展示されていますよ!」とあった。 ならばと、翌金曜日、出先の事業所に出掛けたついでに、アルファロメオのディーラーへと向かった。 ショールーム・エントランス前に展示された4C、思わず目が釘付け、噂に違わぬ、素晴らしい出来映えと感心。 早速、細部をジックリと観察と思うと、ウィンドウには、「お手を触れないようにお願いします」がシール(泣) するとセールスの方がスッと真横に、早速、「名古屋で、もう購入された方はいるのですか?」と尋ねると、「すでに10台ほど、納車させていただきました」と。 その後、いろいろお尋ねしたが、意外にも日本に結構台数が輸入されているようで、パッケージさえ、拘らなければ、即納できるそうである。 ちなみに展示されている4Cも即納の1台、なるほど Don’t touch となる訳である。 前述の後輩に言わせると、特異なヘッドライトの造形が、スマートを連想させるようで、何だか安普請で格好が悪いと。 確かにプロトタイプでは、イカしたヘッドライトだったが、市販の段階で大幅に変更されたようである。 しかし、先頃、追加されたスパイダーでは、プロトタイプのヘッドライトまで行かなくとも、8Cのような造形へと変更されており、早晩、それに準じて変更されるのではないだろうか。 4Cの全体の印象は、アルファロメオ製のエクシージ、ただし質感は4Cに軍配が上がるだろう。 直接のライバルはケイマンのようだが、個人的には4C、しかしオールマイティで、更にクオリティが高いのは、やはりポルシェ、ケイマンと言ったところだろうか。 エクステリアは、如何にも今風、しかし全体の造形は、現代に蘇るDinoいや308か、と言うと、いささか褒め過ぎか。 確かに比べると、かなり無骨、盟友のスーパーサラリーマンによると、今の時代、すべて国の保安基準を満たすためには、いろいろと制約が生じてしまい、結果として無骨になるのは、やむを得ないと教えていただいた。 4Cは確かに素晴らしく、個人的にも嗜好のドストライクではあるが、エレガントな308を手放してまで、欲しいと思えなかった。
年が明けて早いもので、暦は春3月、やっと重いコートとはお別れ、心地良い春風が恋しいモノである。 年明けより多忙を極めて、クルマと言えば、まったくのご無沙汰、乗れず仕舞いの帰宅が続いていた。 仕事は、いろいろあって悪戦苦闘の連続、世の中、巡り合わせと言うモノの、それにしても酷い1年だった(泣) イイに付け、悪いに付け、4月となれば、新年度、リセットとなって再びスタートするが、問題山積で今からアタマが痛いが実情である。
さてクルマ趣味、前述の通り、308や190は、殆どご無沙汰だったが、気になる彼是は結構あった。 先ずは新型ロードスター、実車を見ていないし、乗ってもないので、何とも言えないが、ネットで公開された写真を見る限り、格好イイにはイイが、個人的には、現行のロードスターの方が好ましく見えた。 更に言えば、益々、初代ロードスターに惹かれる。 今回の登場で、ロードスターも4代目、初代が登場したのが1989年だから、すでに26年が経過、もはやオリジナルでミントコンディションの初代を手に入れる事はほぼ不可能と思われるが、チャンスがあれば、ガレージに収めたいモノである。 マツダは、今、もっとも注目しているメーカー、目覚ましく向上したクオリティやクルマに対する素晴らしい考え方に、クルマ好きとしては、かなりグッと来ている。 そんなマツダが放つ、新型ロードスター、悪いはずなど微塵もないが、個人的な嗜好からは外れたといった感じだろうか。 後は双子のフィアット124スパイダーの後継車が、いったいどんなスタイルで登場するのか?楽しみである。
続いては新型アルト、軽といった枠組みの中、ある種の割り切った潔さに惹かれる。 もし自宅近くで、日頃の足として使うならば、このアルトはきっと最適、スタイルもオシャレなので、青山は骨董通りの裏あたり、アパレルショップのクルマとしても、活躍しそうな感じだろうか。 デザインについては、スズキは社内のデザインと述べているが、元アウディのデザイナーである和田智氏が関与したモノとも囁かれている。 今月11日には、スポーツモデルとなるターボRSの追加が予定されているが、コイツにゲージを組んで、スパ西浦モーターパークを走ったら、かなりイイかもと思ったら、MTモデルは無いとの事、スポーツモデルにも関わらず、MTの設定が無いのは実に残念。
トリは、話題のホンダS660。 前評判では、軽自動車自主規制である64psを超える100psにて登場と噂されていたが、結局、64psにて登場となるようである。 スズキの3気筒ターボを搭載するケーターハム160が、80psなのに、まったく不可解な話である。 ちなみに軽自動車税、今年の4月、要は来月から、新車は18,000円と、現行の1.5倍となるのだから、自主規制の64psは撤廃してもイイのではないだろうか。 また2016年、来年度から、新車登録から13年以上を過ぎた車には、20%も高い税が課せられる。 その理由は、燃費の良いエコカーへの買い替えの促進とあるが、旧車乗りには、まったくもって迷惑千万、同じクルマに長く乗り続ける事もエコであるのに。 さて話は再びS660へ戻すと、今月、ホンダの鷹栖テストコースで、報道向けに試作車が公開された。 ボディは、カモフラージュ用のシールが貼られていたが、ほぼ市販車との事、来月には発売となる。 ホンダの軽スポーツ車と言えば、1991年から1996年に生産されたビート以来、19年ぶりの復活、伊東社長は、「夢のある車両に仕上がった」と語っている。 先代のビートと同様に、ミッドシップ・レイアウト、ルーフは軽量化を重視してキャンバス地のソフトトップ、エンジンはN-BOXのエンジンを流用し、スポーツカー向けに変更、トランスミッションはMTとCVT、価格は200万円前後になる模様である。 初代ビートが登場した1991年は、バブル景気の真っ只中、当時、羽振りが良かった知人など、テスタに355スパイダー、加えてE500にSLまで所有、更にホンダが放つ軽のフェラーリだと、黄色のビートを購入、すべてのバッチを跳ね馬に交換、得意気に自慢していた事を思い出す。 スポーツカーが続々と登場するとは、世の中の景気がイイという事の裏返しなのか。 いずれにしても64psではNGかも、しかし100psとなれば、話は別、購入の選択肢に入るといったクルマ好きは多いのではないだろうか。 こちらも早く実車が見たいモノである。